2022/09/12 20:16

心で撮る。

心の目で会話する。

はいはい、判りました。
もう疲れましたよ...。

そんなお声が聞こえてきそうなので、今日は「撮影時と画像処理はセットで考える」といった話題に立ち返ってみます。
比較写真は、よく見るBefore/Afterです。

はい、どちらがBeforeで、どちらがAfterか。
説明の必要はないと思いますが、一応、左が完成、右が撮影オリジナル。

並べ方も逆にしてみました。
多くのケースでは、左から右への視点導線だと思うので、オリジナルを見て完成へ、という流れだったでしょうか。
ですが、ここではまず完成形を左で見ていただきました。

何が違うか?
それをこと細かに示してゆくのがこの場での役目ではないと思いますので、大切なところだけ触れてゆきます。



まず明るさが違いますね。
意図的に「暗め」に撮りました。それは、左上のピンクの薔薇の花びらが飛んでしまうのを避ける目的です。

撮影時に全体を明るく撮ったとすれば、撮って出しの状態では氣持ちよく結果を出せます。
しかし、それではハイライト部分は結構飛んでしまう可能性が高くなります。
この右側のオリジナルでも簡易なHDRは効いています(iPhone11Pro)ので、明暗差はある程度縮小されて収められているはずですが、太陽の光はさらに大きな明暗差を持っています。

撮影時に意識するところは、
最大に明るい部分(ハイライト)がどの程度まで飛ぶ・あるいはギリギリで止めるか。この点だけです。
でも、
加工時には、その薔薇の花びらは僅少ながら飛ぶくらいまでは露出を上げています。
あまりにHDR風に平準化しないことを大切にしたかったという意図があります。言い換えれば、実際には明るいところはもっと明るいでしょ?という、その「眩しさ」のようなものを画面の中に作りたかったということです。


もう一つの大切な部分は、
中央部分のポット、及びその周辺の「暗さ」の扱いです。
ある程度画像処理に慣れていらっしゃる方にとっては、もう一目瞭然だと思うのですが、中央部分のポット(花瓶)の内側、それは透明なグラスのようでもありますが、その部分が「意外と明るく見える」ように処理していることです。
同じく、ポットの右側の白い包装紙(不織布?)も、思いのほか明るく見えるはずです。

他方、上部の大きい方の花、その花の中心部分=茎に束ねられている根本の部分ですが、その部分の暗さはあまり変化が起きない程度に暗いままにおいています。
ここは明るくなったら違和感出ますよね。という意図がありますので。

あと、右に脇役として添えられている果実のようなオブジェクト。
これの質感を出すために色彩感を上げています。
また、中央部分のグリーンの小さい花びらのようなオブジェクト。これも中央ポットのあたりは予想外に明るい。という状態にまで持っていっています。

さらに細かいところはまだまだありますが、パッと見では判別できないレベルだと思われるので省略します。
(あ、わたし自身、すべて覚えていない...ということもありますので。はい。)


こうして明暗差を中心とする作業だけでも、これほど大きな変化を生みます。
単純に、押し着せのフィルターをかけてデータを「破壊」するお遊びも良いですが、こうしたベーシックな部分を忠実に積み重ねることで、直球ストレートで伝える絵を創り上げることが可能です。


わたしは、一枚のこの同じテーマの写真を、
ほぼ毎日ウチのサイトのOfficialBlog、そしてtwitterアカウント、またnote.comに同じ素材として使用しています。
最後に、このPhoto-Primaryに掲載することが多いです。

それぞれ意図している内容は異なり、心の声を語るためのサブのイメージだったりするわけですが、この場Photo-Primaryでは、あくまでも写真を土台としてお伝えしています。


今日のそれぞれのプラットフォームでは、心が通じることでシンクロしますね、という話題でした。
心が通じること、それはすなわち「心が共同創造します」よ、という内容です。
実はこの画像処理についても、
被写体であるアートフラワーを制作した人の心とシンクロすることで、必要な画像処理のプロセスが(わたしが、ああだこうだ、と悩まなくても)勝手に手が動いて、勝手に処理をしてくれるかのごとく自然に進みました。
作業時間は、2〜3分もかかっていないはずです。

もうそういった時代になってきました。
心で通じれば、それが新しいエネルギーを創造する。
写真は、その昔からずっと共同創造の媒体だったのですね。


今日のPR欄です。
デジタル写真集、FeelNatureをどうぞ。
お問い合わせとアクセスだけは日々続いています。



基本からもう一度マスターしたい方向け。過去のカルチャーでも使用していましたpdf資料です。




加工完成の今日のアートフラワーを最後にどうぞ。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。